こま回し
2011/06/14
直径12cm位の大型のこま (大山こま)。
これは、クリスマスの日にサンタさんからプレゼントされたもの(毎年のことで、子供たちはこのプレゼントを年長の証として首を長く して待っている)。
大きなこま?子供の手には無理!!
いやいや、しっかり手を使って遊んできた子供は、手の開きも、指先の力も、又、手と目の協応運動もしっかり育っている。方法(コツ)をつかめばすぐ出来るようになる。が、指先までの育ちが弱い場合、かなり苦戦する1つでもある。
プレゼントで自分の物になった喜びはあるものの、進んで取り組む姿が見られず、保育者がチャレンジする姿を見ることにより「やってみよう」の気持ちとなり、1歩前進するが、指先の力・手首の力・肩の力・腰の力のバランスが悪く、思うように出来ない。意欲も出て来ない。
そんな日が続く中、仲間の一人が「家で回ったよ!」の報告。「パパに教えてもらったよ」とのこと。
保育園でもやってみると「出来たー!」 それを見ていた他児も負けじと意欲が出て、何度もやってみる。
「ここは強くね」
「糸の巻き方が違うよ」
などなど伝え合い、最後まであきらめずやり続ける姿が見えてくる。胸でこまを抱え込んでいたのが、片手でこまを持ち、 もう一方で糸を巻く。両手の仕事が上手にできるようになったころ、全員回るようになっていた。
その目は実に集中し、まわったこまを見ている時の姿は興奮している心が見えた。
仲間と共に競争 (こま回し競争)が始まると、年下の子も応援に力が入り、
「今日は○○が勝った!」
「○○が上手になった!」
「すごいね、○○くん」
「明日は勝つぞー!」 と認め合いや、次への目標も見られるようになった。

