子供の部屋活動日記

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平成27年11月7日(土)親子リズム遊び・給食試食会

2015/11/17

戦後70年、日本全体が変わってしまった?

民主的になり、一人一人が自由となった反面、自然が壊され、子育て環境、人間関係が希薄になってしまったのではないのでしょうか。子どもは自然の中で様々な事を獲得し、五感を働かせ、知恵ある賢い人間となります。人との関係の中で社会性が育ちます。

子供の部屋では70年前とは言わないまでも、人が人間に生つ為に必要なことを取り戻す子育てを進めています。

子どもが(子育てが)商品化されないことを願いつつ、真の賢さを追求する子育てを共有しませんか。

 

平成27年11月7日(土)

子育てを共に楽しもうと親子リズム遊び、給食試食会が開かれました。

 

リズム遊び・給食会を終えて

人間を始め、あらゆる動物は自然環境を積極的に利用する為、環境の状態を正確に受け止め、これに上手く適応・対処する能力を備えると言われています。

昼間8時間以上生活する保育園はこのことを大きく受け止め、環境(人も含め)を工夫し、身体と心を育てる保育に取り組んでいます。

 

0才~5才児の発達の中心は神経系、小学校で体力、中高で筋力と言われています。乳幼児期に神経系の80%が発達する。環境によって、豊かに育つと考えれば、その環境をどう工夫するかは一目瞭然である。

生きている為には反射運動、調節作用が脳幹によって働き、生きてゆく(それもたくましく)為には本能行動・情動行動が働くのが古い脳であり、力強い人間となる基礎である。

子供の部屋(0才~5才)では生きて行く為の基礎作りを目指しています。

この生きてゆく為の力はどこで豊かになるか、脳には古い皮質と新しい皮質があるが(早期教育では新しい皮質を育てる事が中心である)、古い皮質(神経系)を大いに働かせることで、やる気、たくましさを豊かにと考えています。

 

生れた時の脳は400g、6カ月で800g、7才~8才で大人の95%、20才で完成と言われています。わずか6カ月で倍になる脳細胞。0才~3才までが急ピッチと言われていますが、脳細胞は生れた時と一生変わらない。では何が変わるかと言えば、その配線が(細胞体から出ている突起が伸び絡み合う事)大切なのです。

狼に育てられた少女は幼児期に発見された後、人間によって大切に育てられたが、人間にはなれず、最後まで狼の習性はなくならなかったとの報告があります。まさに乳幼児期の子育てで一生が決まると言ってもいいかもしれません。

脳細胞が絡み合うこと、古い脳がしっかり働く為に、保育、子育てで何を大切にしているかと言えば、衣・食・住・人である。と、言えます。体毛のない人間が裸で生活するにはいかないが、出来るだけ裸に近い状態で生活することでより動きが自由になれることで、水・土・空気を皮膚で感じることを保障しています。食に関しては、玄米・野菜を中心とした命ある食材を選び、食しています。同時に咀嚼を大切にする。こめかみを動かすことで脳への働きが活発になり、満腹感、味覚が育ち、唾液が出る事で消化吸収を良くする。住では内外の温度差を無くし、調節する身体作り、免疫力強化に大切なこと。人は人と人との間に生きるから人間と言われるごとく、人との関わりの中で社会性が育つ。

豊かに育つにはケンカの出来る環境を保障。自己主張するから相手を理解出来ると考えれば、ケンカはダメよ!の言葉はどうでしょう。集団欲は本能にありですね。3才過ぎ、自我の目覚めと共に、集団の中で自分を確立し場の中で自分を位置づけ、又、同様に他人も自分の中に位置付ける社会性が育ちます。側にいる大人は指示・命令ではなく、受け入れ、理解出来る、命を守る、安心して生活できる環境を保障する先輩であること。

 

0才~2才の時期、集団欲を叶える、基礎を作る大切な時期にスキンシップが大切である事は良く知られていることです。皮膚の圧迫は心の繋がりに効果があります。受精卵が分裂して皮膚、粘膜、内臓、神経管すべて同じ外胚芽から成り立っているからです。皮膚病で精神病にもなるくらい皮膚の刺激は大切なのです。(アトピーでかゆがるのは良くない。かゆみは取ってあげる事=薬(かゆみ止め)を。真弓先生も言われていることの意味です。)

スキンシップが不足すると精神障害がおこり無表情、無気力、逃避的、言葉の表現力も悪くなる等、3年以上も続くと自己中心的な無統制な行動をするとの研究報告もあるほどです。手塩にかけることの大切さを感じます。

では古い脳を活性する為の遊びにはどんなことが取り組まれているか、ですね。

リズムでの金魚=スキンシップなんだ、と感じましたか?全身を揺さぶりながら皮膚刺激をする。生活環境の中で(出産時の状態の中でも同様に)身体の歪み、緊張がある現在には、たっぷりな揺さぶりと皮膚刺激が大切です。移動獲得した子どもが地面に行き、水場に向い、水遊びをするのは自分で皮膚刺激をしているのです。次に土へ。これもまた同様に(子どもはすごい力を持っている)。しかし、水も土も苦手な子どもが増えていることが現状です。心の育ちを考えると積極的に取り入れたいですね。(環境の中に)

 

揺さぶりが苦手な理由

・脱力が出来ない→身体の硬さ

・出産時の問題→帝王切開、吸引、かんし分娩

・口うるさく汚れを気にしていた→神経質

自然分娩で全身に刺激を受けながら産道を通って生れた子はその時点で皮膚の圧迫がされ心地良く生れてきます。

又、出産時の障害・麻痺、その後の身体の硬さはマッサージ、金魚遊びを十分取り組むことで取り除かれます。

 

母の体内で進化の過程をたどって生まれ出て、さらに0才から歩行までの間でもう一度進化の過程をたどります。(反復説)

保育園で保障したい事はこの進化です。うつ伏せ遊びも両生類ハイハイも手足の筋力が発達すると同時に脳の発達を促す大切な行動。足指の蹴る力は生きる力であるとも言われ、又、足の親指は突き出た大脳と言われている。

両生類のロコモーション(左足→左手→右足→右手と同じ側の足・手が出て、背骨をくねらせる)は運動能力の基礎となるもの。

ところが身体のどこかが硬いとこの両生類が片側だけになってしまったり、出来ないままつかまり立ちになってしまったりとなる。(金魚遊びが大切な理由)

両生類ハイハイが十分でない現在だからこそ、保育園では幼児組でもこの両生類ハイハイをリズムに合わせて楽しく取り組む。又、馬(ハイシー)は六つんバイ、高バイの動きを再度チャレンジすることで進化の過程をたどっています。両生類ハイハイから高バイまでの動きは全身運動から筋力を使い、手の開き、手首、首の立ち直り、足首、足指までの動きです。足先から手の指先までの神経が働かないと、又、筋力が(歩き不足、手の労働不足からくる)不足していると、持続出来ません。ハイシーからアヒル歩きは1人立ちの際見られる動きであり、手を使わず両足でスクッと立ち上がる、そこから歩行が始まるのです。

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ハイシー(馬)

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アヒル

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金魚

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両生類ハイハイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち上がったその時から人は重力に反した動きをしています。又、歩行することで手の自由を獲得した人類は、その自由な手のおかげで様々な知恵を自分のものとし、進化し続けているのです。

年長になって創造力豊かに生活を組み立てるのもこの基礎があってこそ、手の労力(雑巾しぼり、縫い物、土団子作り等々道具を使う労力)も足先から手の指先までの神経が育っているからこそです。

0才からの子育てが年長へと繋がり、年長の育ちが大人へと繋がるのです。

 

11月7日の実践は基本的なものであり、子供の部屋での40年間取り組んで、成果が見られたものです。

もちろんリズムをやっていれば育つのではなく、育ちの基本として考えましょう。さらに、保育園でやっているからいい!のではなく、子育ての中心は親であることが大切です。なぜ?を学び、どう実践するかを共に学び工夫しましょう。

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